寝ている時、スポーツをしている時やした後などに足をつってしまった経験のある人は多いかと思います。足がつる原因はさまざまなものがありますが、代表的な対処は縮んでいる筋肉を伸ばす方法があげられます。
しかし、伸ばしたにもかかわらずまたすぐにつってしまい困ってしまったことはないでしょうか。自分の体験をもとに短時間で何度も足がつるトラブルを解決する方法をお伝えします。同じようなトラブルに見舞われた場合は参考にしてみてください。
足のつりがおさまらなかったらあなたはどうしますか?

それはある日バレエのレッスンから帰るときにおこりました。私は当時バレエをやっていたのですが、レッスンから帰ろうと家に向かって歩いているときにふくらはぎがつったのです。「あ!イテテ…レッスンがハードだったからかな?」と思い、すぐさま立ち止まってふくらはぎを伸ばしました。
座れるようなところもなかったためアキレス腱を伸ばす要領で標識の支柱に手をついて伸ばしたところ、ほどなくしておさまってきます。しかし、歩き出すとまた足がつってきました。家までは15~20分程の道のりでまだ歩かないといけません。困った!
足がつる解決方法を検索して調べたけれど

とりあえず、アキレス腱やふくらはぎを伸ばしつつ持っていたスマートフォンで検索してみました。「足がつる 対処法」「足がつる 繰り返し」などで検索。しかし、足を伸ばす対処法や予防法、原因について、漢方薬を飲むのがいいなどの記載はあるものの、すぐにできそうな方法が出てきません。
それらの情報を読みつつどうしたらよいのか考えました。
とにかく伸ばすがダメ!そこでとった方法

十分な態勢で足を伸ばせないこともあったかと思いますが、とにかく伸ばしても歩くとすぐに足がつってしまいダメでした。検索で得た情報で水分やミネラルが不足している状態が原因であることが分かったので、すぐそばにあった自動販売機でスポーツドリンクを購入し、飲みました。
レッスン中に水分は補給していましたが、スポーツドリンクは飲んでいませんでした。自動販売機から出てきたスポーツドリンクはなぜかあまり冷えておらず(暑い季節だったため多く売れて補充されたばかりだったのかもしれません)500ml入りのそれを半分ほどすぐに飲みました。
足のつりが無事解決!
そして、足を伸ばしつつスポーツドリンクをさらに飲み歩き出したところ、無事に足がつらずに歩くことができました。スポーツドリンクは、体にミネラル(電解質)が吸収されやすい形になっているため、素早く吸収されたものと思われます。
さらにスポーツドリンクがあまり冷えていなかったことも体へ有効成分が素早く吸収されるという点ではよかったのかもしれません。
以上が私の体験談ですが、仕事中に足がつってしまい同じような状態になった人にこの方法を教えたところ、見事に解決していました。
常温またはぬるめのスポーツドリンクを飲むこの方法は、検索した情報を見たところ、睡眠中に足がつるのを予防する方法として紹介されていましたが、足がつってしまってなかなか回復できない時にも効果があるということが分かりました。
足がつる原因

足がつる原因は以下のようなものがあげられます。
- 脱水
- 筋肉の疲労
- 栄養不足や貧血
- 冷え・むくみ
たくさん汗をかいた後や利尿作用のある飲料(アルコールやお茶)をたくさん飲んだ後は、水分とともに体内のミネラル分が流れてしまい、一時的にミネラルバランスが崩れている状態です。また、栄養不足など食生活の乱れからミネラルが不足している場合も同じことが起こります。
ナトリウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラル分は神経信号の伝達や筋肉の収縮や弛緩に深くかかわっており、不足すると神経信号の伝達や筋肉の収縮運動に乱れが生じて足がつってしまうのです。
筋肉が疲労極度に疲労した場合も、神経信号の伝達や筋肉の収縮運動に乱れが生じて足がつってしまいます。また、栄養不足や貧血、冷えやむくみで血行が悪くなると筋肉を弛緩させる機能がうまく働かなくなり足のつりがおこってしまうのです。
足がつるのを予防する方法

足がつるのを予防するには以下の方法があります。
- 運動の前後は水分・ミネラル(電解質)を補給する
- 寝る前には水分・ミネラル(電解質)を補給する
- アルコールやお茶は適量を守る
- ミネラルを補う食事をとる
- 足を冷やさない
- ストレッチ・ヨガ
- 激しい運動やハイヒールを履いたときは足を休める
神経信号の伝達や筋肉の収縮や弛緩をコントロールするミネラル分が不足しないよう、スポーツドリンクや食事で補うようにしましょう。アルコールやお茶も利尿作用を促す効果があるため、とりすぎると体が脱水傾向になります。適量を守り、たくさん飲んでしまった場合は、水分やミネラルを補うようにするのがおすすめです。
また、血行が悪くなると足がつりやすくなるので、足を冷やさないように入浴やレッグウォーマー・靴下などで工夫しましょう。スカートやパンプスの時に足が冷えないタイツを下記の記事で紹介していますので、興味のある方は参考にしてみてください。

さらに、激しい運動やハイヒールを履いたときは足を休めるようにしましょう。緊張した筋肉を緩め、血行を促進するのに、ストレッチやヨガも効果的です。ヨガの効果をまとめた以下の記事も参考にしてみてください。

急に足がつってしまって治りにくい場合は、この記事でも紹介したように、ストレッチで縮んだ筋肉を伸ばしつつ常温かぬるめのスポーツドリンクを飲むのが手軽でおすすめです。また、「芍薬甘草湯」という漢方薬も急な足のつりにはいいと言われています。急な筋肉の痙攣を鎮める作用があるそうです。興味がある方は、薬局で相談してみてください。
まとめ
普段から足がつるのを予防するためには、水分やミネラル(電解質)が不足しないようにすることや、冷えに注意し足の血行を促してあげることが大切です。
急に足がつってしまった場合は、足を伸ばすストレッチをおこないつつ、スポーツドリンクなどで水分とミネラル(電解質)を補給してみてください。