私の経験を元に、この記事では、主に日常使いのインソールのサイズの選び方や、痛くならないインソールの選び方、おすすめインソールを紹介していきます。
靴の選び方っていろいろ紹介されているのに、インソールの選び方ってあまり情報がありませんよね。実は、インソールも靴と同じくらい選び方が大切です。
私は幼少時から小足が悩みで、さらに甲薄・幅狭・かかとが小さい足なので、足にぴったり合う靴を見つけるのが難しく、多くのインソールを試してきました。足の痛みが解消された!と感激したことがある反面、失敗談も数知れずです。
インソールのサイズの正しい選び方がわかれば、靴の履き心地を改善し、足の健康に役立つインソールを選ぶことが可能です。
この記事を読めば、日常使いのインソールのサイズの選び方や、痛くならないインソールの選び方、おすすめインソールがわかります。インソール選びに悩んでいる方にはぜひ読んでいただきたい内容です。少し長いのですが、最後までお付き合いください。
インソールのサイズの選び方
インソールのサイズの選び方の基本は以下の通りです。
- インソールを使う目的を見極める
- 足長で選ぶ
- 靴の甲側の高さとインソールの厚みをチェック
- 靴のタイプに応じて足幅をチェック
インソールのサイズの選び方はこの4つをおさえないと、足や靴に合わずに失敗してしまいます。それぞれ、具体的に解説していきます。
インソールを使う目的や用途を見極める
まず、インソールを選ぶときは目的や用途を確認しましょう。インソールは主に日常生活や軽いスポーツで使用するものと、ハードなスポーツで使用するものでは構造や特性が違います。ここでは、日常生活や軽いスポーツで使用するインソールについての選び方やおすすめを紹介していきます。
足長で選ぶ
インソールのサイズを選ぶときは、足長に合わせて選びます。足長とは、かかとの最も出っ張った所から足指の中で最も長い指先までの距離です。普段、足のサイズを「私は○○cm」と表現しているあの数値です。
大きく足長が合っていないインソールでは、靴に入らなかったり、カットして使用するタイプでも足裏サポートの位置が微妙にずれてしまったりすることがあるので、注意が必要です。
靴の甲側の高さとインソールの厚みをチェック
次に、靴の甲側の高さとインソールの厚みをチェックしましょう。もともと靴に入っているインソールが取り出せず、甲側の高さが低く、靴ひもやストラップで調整できないパンプスのような靴では、厚みのあるインソールは不向きなので薄手のインソールがおすすめです。
甲側の高さがないジャストサイズの靴の場合は、厚手のインソールを入れると窮屈になってしまい足先や甲が痛くなってしまいます。甲側の高さに余裕がある状態、つまり少し自分の足に対して甲高な靴ならば、厚みのあるインソールを入れても窮屈になりません。
インソールを入れる予定の靴が、「もともと入っているインソールが取り出せるのか」「靴ひもやストラップで甲側のサイズ調整は可能か」「甲側に余裕はあるか」をチェックしてからインソールを購入しましょう。
靴のタイプに応じて足幅をチェック
最後に、靴のタイプに応じて足幅をチェックしましょう。通常、スニーカーなどに使用するタイプのインソールは、足幅が狭いパンプスや革靴には入らないことがあります。
靴のサイズや足の形に合わせ、切って使用するタイプのインソールであれば調整が可能ですが、そのまま靴に入れるタイプのインソールでは、せっかく購入したのに、靴に入らなくて使えない!となってしまうことがあるので注意が必要です。
また、逆に足幅が広いタイプの靴に使用する場合は、パンプス用などの足幅の狭いタイプのインソールでは左右の端側に空間ができてしまい、履いたときに段差が気になる場合があります。必ず足幅もしくは、適応する靴のタイプを確認してから購入しましょう。
痛くならないインソールの選び方
足が痛くならないインソールの選び方は、インソールの機能で足の痛みの原因となる要素を取り除くことができるものを選ばなければなりません。
足や靴に関する悩みや足に抱えているトラブルとインソールとの関係は次のようになっています。
足や靴の悩み | 痛みを解決するためにインソールに必要な機能 |
---|---|
靴がゆるい、足の前滑り、開帳足、外反母趾、内反小趾、魚の目 | 足が大きく動かないようにする足裏サポート |
かかとの靴擦れ | かかとをホールドしてくれる機能やかかとパッド |
浮き指 | 足指を使えるような足裏へのサポート |
偏平足、開帳足 | 立方骨や中足骨のサポート、足裏サポート |
足の疲れ・むくみ | 衝撃吸収性 |
ひざの痛み | 衝撃吸収性、正しい姿勢をとれる足裏へのサポート |
かかとの痛み | ヒールカップやかかとのサポートがある |
O脚・X脚・外側荷重 | 正しい姿勢をとれる足裏へのサポート |
足や靴の悩みを見極めて、解決してくれるようなインソールを選びましょう。具体的には、足裏の3点で地面をとらえることを考慮したものや、立方骨や中足骨を支え足裏の3つのアーチを機能させて、正しい立位や歩行に導いてくれるものを選ぶのがいいでしょう。
また、かかとなど特定の部位に問題がある場合は、働きをサポートしてくれるような機能があるものもおすすめです。
さらに、衝撃吸収性に優れたインソールは足の疲れに効果絶大ですが、素材の選び方には注意が必要です。全体が柔らかすぎて不安定な感触のものは、かえって足が疲れて痛くなってしまいます(ポイントインソールは除く)。適度な硬さを持ったインソールがおすすめです。
スニーカーにおすすめのインソール3選
商品名 | メーカーもしくは販売元 | 価格(税込) | サイズ展開 | 厚み |
---|---|---|---|---|
テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE) | TENTIAL | 8,778円 | 22.0~32.5cm | 公式サイトに記載なし(つま先実寸2.6mm程度) |
TENTIAL INSOLE Lite | TENTIAL | 1,980円 | 22.0~29.0cm | 公式サイトに記載なし(つま先実寸2.6mm程度) |
カルパワースマートジェットブラック | BMZ | 2,350円 | 22.0~29.0cm | 約2.6mm |
スニーカーにおすすめのインソールを紹介していきます。スニーカーは靴ひもで、ある程度甲の高さを調整できることと、もともと入っているインソールを取り出せる靴が多いのでインソールも選びやすいです。
スニーカーでの歩行は、軽い運動や長距離のウォーキングを想定している場合もあるかと思いますので、靴擦れや足の前滑り・疲れを防ぎ、正しい姿勢での歩行を助けてくれるインソールがおすすめです。
テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)
立方骨を支える足裏のサポート機能に加え、表面の人口レザーとポロンという高機能な素材が使用されていることで、衝撃吸収性能が高く、足の疲れを軽減し、正しく足裏と足指を使っての立位や歩行をサポートしてくれるインソールです。
足にトラブルを抱えている人や歩き方の癖が気になる人にもおすすめです。カットして使用できるタイプなので、足幅を気にせずに使用できます。
私も使用してみましたが、足の前滑り防止や足の疲れ、姿勢の改善には抜群の効果がありました。テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)を使ってみたレビュー記事があるので参考にしてみてください。
TENTIAL INSOLE Lite
テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)の廉価版ともいえるインソールです。インソールの素材がテンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)とは異なっているものの、基本的な構造は、ほぼ同じなので効果も近いものが実感できます。2,000円程度で、テンシャルのインソールのよさを実感できるおすすめの製品です。
耐衝撃性と耐久性については、テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)と比較すると物足りない部分はあるものの、街歩きの用途で使用するには十分な性能です。
こちらのインソールも使用してみた感想やテンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)との違いを記事にしているので、参考にしてみてください。
カルパワースマートジェットブラック
こちらも立方骨を支える足裏のサポート機能があるタイプのインソールです。表面の形状はニットメッシュ素材で、足の蒸れが少ないような工夫がされています。ヒールカップ付きでかかとのサポート機能もあり、2,000円台の製品としては、とても多機能な製品です。
フラットな革靴におすすめのインソール4選
商品名 | メーカーもしくは販売元 | 価格(税込) | サイズ展開 | 厚み |
---|---|---|---|---|
TENTIAL INSOLE for BUSINESS | TENTIAL | 19,778円 | 22.0~32.5cm | – |
ウォークスリム3D | SIDAS | 4,400円 | 22.0~29.0cm | 約2.0mm |
バネ インソール スキン | バネ | 4,950円 | 22.0~29.0cm | 約2.0mm |
インソール BLACK (ブラック) | superfeet | 5,720円 | 22.0~32.0cm | – |
革靴は、靴自体がスニーカーよりも硬く重く、もともと入っているインソールを取り出せないものが多いです。よって、甲の高さに注意し、革靴用の薄手のインソールを選びましょう。
ただし、革靴はビジネスシューズとして使用されることが多いので、長い時間立ったり歩いたりしても足の疲れやむくみを少なくしてくれるような負荷や衝撃の吸収性、立ち方や歩き方の癖を補正してくれるような機能が求められます。
薄手であっても負荷や衝撃の吸収性や足裏のサポート機能がしっかりとしているタイプを選びましょう。
TENTIAL INSOLE for BUSINESS
テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)の革靴用のインソールです。テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)と比較すると薄手で軽量なインソールで、靴自体が革靴に使用しても重さで足が疲労しないように工夫されています。
土踏まずの素材には「カーボンファイバー」が使用されています。「カーボンファイバー」は、薄手でも十分な衝撃吸収性を発揮できる上、軽量で反発力や耐久性が高くロケットの部品、自動車部品、ゴルフ用品などによく使用される素材なので性能面でも安心です。
インソール表面は光沢ありますが、靴下がすべりにくい加工がされていてざらつきがあるので、滑ってしまうこともありません。インソールはカットしてサイズ調整できる仕様です。
ウォークスリム3D
かかと部分のサポートがしっかりしているインソールです。革靴を履いていると、かかとが靴擦れしてしまったり歩いているときにパカパカと動いてしまいがちな人に向いています。つま先部分は薄手な造りになっているので、革靴に入れても安心です。
インソールが大きい場合は、つま先部分はカットして使用できます。
バネ インソール スキン
つま先をカットしてサイズ調整できる他、つま先部分全体をカットし、ハーフインソールとしても使用できるタイプです。つま先が薄手のタイプなので、甲の高さがない靴でも安心です。
足裏のサポートがしっかりとしているので、使用すると靴底が薄い靴でも疲れることなく長時間歩けるようになります。
インソール BLACK (ブラック)
superfeetは、スポーツ用途のインソールメーカーとして有名ですが、普段履き用途でのインソールもあります。superfeetのインソールの特徴は、足の半分からかかと側部分の機能をサポートし、正しい歩行を助けてくれることです。
全体的に、ヒールカップが深めでアーチが高い製品が多いのですが、インソール BLACK (ブラック)はヒールカップが浅めで、かかとの形をあまり選ばずに合わせることが可能です。つま先をカットしてサイズ調整できます。
パンプスにおすすめのインソール6選
商品名 | メーカーもしくは販売元 | 価格(税込) | サイズ展開 | 厚み |
---|---|---|---|---|
楽歩人(RA-FOOT-SOLE)ソール | メイダイ | 1,518円 | 22.5~26.5cm | – |
アシトレPUMPS | BMZ | 3,850円 | 21.0~24.5cm | 約1.9mm |
パンプスインソール | BMZ | 3,300円 | 22.0~24.5cm | 約1.3mm |
リゲッタ(Re:getA) ルーペインソール | リゲッタ | 1,650円 | レディース21.5~25.0cm・メンズ25.0~28.0cm | – |
つま先クッション | PhoenixSole | 789~1,380円 | – | – |
踵クッションパッド | Nimiah | 1,200~2,568円 | – | – |
パンプス用のインソールを選ぶ場合は、革靴用のインソールを選ぶ際の注意点に加え、足の前滑りを防ぎ、かかとをサポートしてくれる機能も求められます。理由は、パンプスの多くはヒールに高さがあるため、どうしてもつま先部分に負荷がかかってしまうからです。
つま先部分の甲の高さもないので、厚手のインソールは不向きです。よって、足の悩みを解決できるものであれば、必ずしもかかとからつま先まであるタイプのフルインソールを選ぶ必要はありません。自分の靴や足の状態に合わせて、適切なものを選びましょう。
フルインソールを入れると靴がきつくなってしまう場合は、3/4かハーフのインソールやポイントインソールの方が向いています。足幅も狭めのデザインが多いので、パンプス用のインソールやカットしてサイズ調整できるインソールがおすすめです。
フルインソール2選
甲の高さにインソールを入れられる余裕があるのならば、インソール全体で足を支えてくれるフルインソールがおすすめです。
楽歩人(RA-FOOT-SOLE)ソール
中足骨と土踏まずを支えてくれる突起が絶妙な位置に配置された、スポーツドクター監修のインソールです。ヒールの高い靴でも足が疲れにくく、歩きやすいのが特徴です。ガイドラインに沿って、カットしてサイズ調整できます。
アシトレPUMPS
足指の付け根と立方骨、土踏まずを支えてくれる足裏サポート付きのインソールです。足が正しいバランスで着地や蹴りだしができるような設計がされており、歩き方に癖がある人や足が疲れがちな人にもおすすめです。つま先は1.9mmの薄さなので高さがない靴でも使用できます。カットしてサイズ調整できる仕様です。
3/4・ハーフインソール2選
つま先部分の甲の高さが足りない場合は、3/4インソールやハーフインソールをうまく利用してみましょう。最近では、フルインソールに負けない高機能な3/4インソールやハーフインソールが販売されています。
パンプスインソール
BMZの3/4タイプのパンプス用インソールです。立方骨を支え、表面は特殊な人工レザー素材で足が前に滑らないようなになっており、つま先部分がなくてもパンプスで快適に歩けるように設計されています。ブラック・ブラウン・ベージュ・ゴールド・シルバーの5色展開で靴に合わせて選べます。ズレにくいよう両面テープ付きです。
硬めの素材でできたハーフタイプのパンプス用インソールもあります。
リゲッタ(Re:getA) ルーペインソール
かかとの部分が丸い空洞になっているなんとも形の変わったインソールです。気になる部分がかかとで、靴擦れや不安定さが悩みの人におすすめのインソールです。ヒールが高いパンプスでは前傾姿勢になりがちですが、このインソールは前傾姿勢を正してくれる効果があります。
土踏まずと中足骨、かかとをサポートすることで正しい姿勢での歩行を実現しています。全体が滑りにくい素材で、かつ両面テープで止めるタイプではないので、他の靴に入れ替えても使用できます。
ポイントインソール2選
気になる部分がつま先やかかとなど、1~2か所のみの場合はポイントインソールをうまく活用するのもいいでしょう。ポイントインソールでも高機能なものは、入れているのと入れていないのとでは大きな違いがあります。
つま先クッション
サイズが大きいパンプスや足の前滑りでつま先が靴にあたって痛い場合に重宝するポイントインソールです。柔らかい素材なので、つま先の形を問わず使用できます。通気性に優れ、抗菌・防臭加工が施されている素材なので、蒸れやすい足先でも安心です。
踵クッションパッド
かかとが擦れて痛いときや、パカパカして靴にピッタリおさまらない場合におすすめのポイントインソールです。ポイントインソールは、クッション性がなくなってきた場合は交換が必要ですが、フルインソールやハーフインソールなど比較すると寿命は短く、比較的まめに交換しなければなりません。
この製品は10足分がセットになっているので、交換頻度が高くても安心して使用できます。また、3色入りなので靴に合わせてカラーを選べるのもうれしいポイントです。
どんな靴にでも合う最もおすすめなインソールはこれ
靴にインソールを入れてもきつくならない甲の高さがあることが条件ですが、最もおすすめなのは、「テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)」です。
立方骨を支える構造や耐久性や衝撃吸収性に優れているので足が疲れにくく各種の足の悩みにも対応できるのがおすすめの理由です。また、表面素材の滑りにくさやべたつかない感触、通気孔があるので蒸れにくいので快適に使用できます。
テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)については、評判や機能・効果をくわしく紹介している記事があるので参考にしてみてください。
靴に甲の高さがなく、テンシャル インソール(TENTIAL INSOLE)を入れるのが難しいという場合は、各項で紹介した他のインソールを検討してみてください。
インソールのサイズの選び方!痛くならない方法まとめ
インソールの選び方やおすすめを紹介してきましたが、おすすめしたインソールはどれも、「立位や歩行を助ける足裏へのサポート機能をもっている(ポイントインソールは除く)」「フルインソールはカットしてのサイズ調整が可能」なものを選んでいます。
とくに、足裏の3点で地面をとらえることを意識したものや、立方骨や中足骨を支え足裏の3つのアーチを機能させて、正しい立位や歩行に導いてくれるインソールは、単に足裏内側の縦アーチ(土踏まずの部分)を支えるだけのものや、フラットで平坦なインソールとは全く違った快適性や、姿勢・足の悩みの改善効果があります。
ぜひ、あなたにぴったりのインソールを見つけ、お気に入りの1足を快適な靴に変身させてみてください。