東京オリンピックは中止?無観客?チケット返金のための基礎知識

東京オリンピックの中止を求める声が話題となっています。聖火リレーは始まりましたが、海外からの観客の受け入れは中止となり、そもそも開催できるのか、開催されるにしてもどんな形で行うのかが依然不透明なままです。

昨年、観戦できなくなってしまった人に対して払戻の受付と手続きが行われました(現在はすでに受付は終了しています)。私も、チケットを保有しており、昨年、払戻手続きをしたのですが、スムーズにいったとは言えませんでした。

この時の体験を踏まえて、中止や無観客開催となった場合に発生するであろうチケット返金に関しての基礎知識や注意点を解説していきたいと思います。

目次

東京オリンピックが中止の場合、そもそもチケット返金可能?

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2021年の東京オリンピックが仮に中止や無観客開催となった場合、チケットの返金は行われるはずです。東京オリンピックの公式ホームページには以下の文言が記載されています。

もし今後新型コロナウイルス感染症の影響により組織委員会が観戦の機会を提供できなくなった場合は、別途払い戻しを実施させていただく予定です。

引用:オリンピック・パラリンピック公式チケット販売サイト・東京2020観戦チケットの取扱いについて(2020年10月30日更新)より抜粋

2021年の東京オリンピックに関しては、昨年、中止になったとしても返金はできないとする説が広まりました。確かに、利用規約を見ると「不可抗力」で中止となった場合にはチケットの返金はできないととれる文言が記載されています。

第46条(不可抗力)

当法人が東京2020チケット規約に定められた義務を履行できなかった場合に、その原因が不可抗力による場合には、当法人はその不履行について責任を負いません。

引用:東京オリンピック公式ホームページ・東京2020チケット購入・利用規約より抜粋

東京オリンピックは、申込時はまだコロナウイルスの感染報告やニュースは出ていない状況でした。

しかし、その後コロナ感染が拡大し、2021年の東京オリンピックの開催が延期となり、観戦できなくなった人へのチケット払戻受付が開始されます。

その直前に、大会組織委員会からコロナウイルスの影響で中止や無観客での開催の場合、別途払戻を実施する旨、コメントが出ているので返金は可能だと考えてよいでしょう。

ただし、地震などコロナウイルス以外の要因で中止となった場合は、中止の理由が「不可抗力」とされると返金されない可能性もあります。

東京オリンピックが中止・無観客の場合のチケット返金手続き

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東京オリンピックが中止・無観客となった場合のチケット返金手続きは、昨年の払戻手続きのときと同様に、Webサイトの専用ページからの申請になると予想されます。

チケットの返金は、昨年の払戻時と同じく以下のルールでおこなわれるでしょう。

  • チケットの額面金額が上限
  • 支払い決済手数料は返金されない
  • チケット発行済み・発送済みの場合は、発行手数料・配送手数料も返金されない
  • 返金手続きはチケット購入者だけが可能
  • 指定の期限内に手続きを行う必要がある

手続きは、パソコン操作になれている人で、チケットをWebサイトから購入したのであれば問題なく対応できます。

ただし、カード決済で代金を支払っており、カード会社を通して返金してもらうのであれば、「申込時の基本情報(氏名や住所など)と現在のカード情報が一致していない場合」や「購入時のカードを現在は所有していない場合」は注意が必要です。

申込時の基本情報と現在のカード情報が一致していない場合

チケットの申込・購入から現在まではかなり時間がたってしまっているので、申込時の基本情報(氏名や住所など)と現在のカード情報が一致していない場合があります。具体的には以下のようなパターンです。

  • 引っ越しをして住所が変わった
  • 結婚して苗字が変わった
  • 電話番号を変更した

該当する人は、TOKYO2020に登録してある基本情報をカード情報にあわせて変更しておきましょう。変更は、東京オリンピック公式ホームページからログインしてできます。

2つが一致していないと送金エラーになり返金手続きが行われません。私の場合は、まさにこのケースで、申込時に登録した住所とカード情報の住所が異なっており、送金エラーとなりました。

基本情報の変更と再申請で手続きできましたが、送金エラーの原因を解説してくれるページなどもなかったため、いろいろ調べたりカード会社に電話したりと結構大変でした。

大会組織委員会への問い合わせはメールや電話でもできますが、電話はなかなかつながらず、そこから情報を得るのはあきらめました。大会組織委員会では、間違って他者に返金しないよう何らかの情報照合をしていて、各情報に相違があると送金エラーとなるようです。

購入時のカードを現在は所有していない場合

では、申込時に使ったカードを、現在は所有していない場合はどうしたらよいのでしょうか。昨年の払戻と同じシステムで返金手続きが行われるのであれば、カード会社からの返金の他、登録した金融口座に返金してもらう方法もあります。

申込時に使ったカードを現在は所有していない場合や、原因不明の送金エラーが繰り返される場合は、金融口座に返金してもらう方法で対応するのがよいでしょう。返金口座の登録は、申請のページから可能でした。

東京オリンピック中止等のときのチケット返金手続きまとめ

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大会組織委員会では、2021年東京オリンピックを何としても開催させようという姿勢のようですが、今後、再びコロナの感染拡大が起こらないとも限りませんし、開催されるにしてもどんな形で行うのかが依然不明なままです。

手続きは難しいものではありませんが、チケットを持っている人は、万一のときに備えて登録情報やカード情報、カードの所有状況を確認しておくことをおすすめします。

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