「内反小趾」とは、足の小指が親指側へ大きく曲がってしまっている足の症状です。健康な足でも、小指は親指側へ曲がっていますが、角度にして10度程度までで、10度以上曲がっている場合は「内反小趾」の疑いがあります。
「内反小趾」による各症状の改善にインソールは効果的です。では、なぜ「内反小趾」による各症状の改善にインソールの使用が効果的なのでしょうか。
症状の詳細やチェック方法とともに解説していきます。
内反小趾だと何が起こる?
「内反小趾」では、「外反母趾」とは異なり、軽症の場合は目立つ症状は現れません。
しかし、重症になると小指が親指方向に大きく曲がってしまうため、小指付け根部分に位置する第5中足骨と呼ばれる骨が、足の外くるぶし側の小指の外側に飛び出してきます。
この部分が靴にあたり靴擦れによる痛みを感じたり、炎症が起きたり、曲がった小指の爪が薬指にあたり痛みが出たりすることもあります。
「内反小趾」からくる症状は痛みや炎症だけではありません。
小指がうまく使えなくなることによって足裏にかかる負荷のバランスが変化し、ガニ股・内また・O脚になってしまうことがあります。
小指をよくぶつける、つまずきやすい、足首を捻挫しやすいなどの症状が出ることもあります。
さらには、腰痛やひざ痛などの症状が現れることもあるのです。
内反小趾のチェック方法
「内反小趾」の疑いがあるかどうかは、自宅で簡単にチェックできます。
- ボールペンか鉛筆(定規でもOK)と分度器を用意します。
- 足を地面につけ、足の外側のラインにそって置きます。
- ボールペンや鉛筆の足側のラインと小指の外側までの角度を測ります。
- 角度をチェックします。
チェックした角度が10度以上ある場合は「内反小趾」の疑いがあります。
チェックした角度 | 足の状態 |
0~10度未満 | 正常 |
~20度未満 | 軽症の内反小趾 |
~30度未満 | 中程度の内反小趾 |
~30度以上 | 重症の内反小趾 |
内反小趾の原因
「内反小趾」の原因は、3つあります。
「内反小趾」の原因として多くみられるものは、ハイヒールやパンプスなど、つま先周辺部分に体重や負荷がかかる靴を長時間履いていることです。
サイズの小さい靴、幅の狭い靴もつま先周辺部分に体重や負荷がかかる靴といえます。
「足の前滑り」がある場合も、つま先周辺部分に負荷がかかります。
このような靴を長時間履き続けると小指が圧迫されてしまうことが、「内反小趾」の原因です。
とくに、成長期の子供は骨が柔らかいため、「内反小趾」になりやすいので靴のサイズには十分気を付けてあげましょう。
靴以外にも、サイズの小さい靴下やサポートの強いストッキングはつま先が締め付けられるため、「内反小趾」の原因となります。
内反小趾からくる不調は改善できる!
「内反小趾」からくる不調の改善や症状の悪化を防ぐには、つま先部分、特に第5中足骨周辺へかかる負担を軽減することが大切です。
ハイヒールやパンプスなどのつま先部分に体重や負荷がかかる靴をなるべく履かないようにし、きつい靴下やストッキングでつま先を締め付けないようにしましょう。
「足の前滑り」を防ぐことも重要です。
「足の前滑り」の改善にインソールの使用は手軽で効果が高いので、積極的に活用するのがおすすめです。
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